農業レポート
ベトナムの有機農業推進
ベトナムの有機農業は、グローバルGAPを取得して、世界的にシェアを拡大しており、日本にも輸出しているとのこと。
日本は、有機農業そのものがまだ少なく、個人農家がグローバルGAPを取得するのは非常に困難、
〝日本の政府は農業を捨てている〟というのが世界の認識といわれる中、国策なき日本に国産農業を守ることは厳しい状況です。
それでも、農業を、生命産業を手放さないことが大事だと思っております。
自分たちの食べるものを自分たちで作るというのは、生きることの基盤ですし、
その基盤を輸入という形で他国に任せた国は、
不作の際にそのつけを払わされます。
実際、ベネズエラがそうでした。
日本も2008年の米国でのトウモロコシ高騰の際、家計はおおいに苦しめられました、その時エジプトでは〝食べるものがない!〟と暴動が起きました。
どこの国のドキュメンタリーだったか覚えてはおりませんが、こんなシーンがありました。
土地を追われた少数民族の農民たちが新しい移住先で、
若者たちは、〝音楽や躍りでお金を稼ぐんだ!〝と盛り上がる中、
老人がポツリと、
〝歌? 躍り? そんなものはすぐに飽きられる、それがなにになる。
土地を失ったら何も食えない〟
とこぼすのです。
まさに日本を想わせる言葉だと思いました。
今は、日本産のサービスはかろうじてお金になっていますが、
お金で買えなくなった時、私たちに何が残るのでしょうか?
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