農業レポート
JAS有機生産者研修に参加して
神戸で行われた有機JASの講習会を受講してきました。
河野農園としては、
トレーサビリティ(お野菜の生産から皆さまのお手元に届くまでの経路を見える化)を確立し
これから自然栽培を学んで行こうとする方々に
少しでも栽培の助けになるように
知識の共有化を図る思いから受講しております。
今回は、第三者から見てわかりやすい生産行程管理の表など、
勉強になる資料を頂くことができました。
これを参考に、河野農園の実務に合わせて様々の管理表をシステム化して
行くつもりです。
また、講習会に参加されている方たちは熱心な方が多く、
「遺伝子組み換えについて、
肥料として使用される家畜の糞、
そのもとになる、家畜のエサについては、
遺伝子組み換えを問うか問わないか」
という質問が出ました。
有機JAS登録認証機関は、
「問わない」
とのことでした。
というより、
「国が、家畜のエサについて【遺伝子組み換え不分別】という表記を許可したことにより、
国内でも不分別のエサが大量に出回り、生産者も組み換えでないものを選べないことから、
今や、問うことができない状態」だそうです。
非常に残念なことではありますが、
現状、有機JASマークが付いていたとしても、
遺伝子組み換えでないということにはならないようです。
極端なことを言えば、
認証マークをはじめとして
社会的に「基準」というものを
盲目的に信用することは
危険かもしれません。
というのも、公的な制度では
最低基準を定めるのみで
さらに監査制度があるものの
不正が行われることはままあります。
実際の運用は、毎日様々な事象に対応して行きますので
直接、生産者の
・顔を見て
・畑を見て
・気になったら生産行程管理表まで見てみないと、
本当の意味での【安心・安全】は得られないのかもしれません。
これらのことから、
河野農園としては、
・顔が見られて(セミナー、ホームページ、フェイスブックなどを通して)
・畑を見られて(見学はいつでも受け付けております。
京都の方でもないと泊りがけになってしまいますが・・・)
・生産行程管理表を作成してお見せできるように
していこうと思っております。
皆さまに、本当の意味での安心と安全をお届けし続けるために。
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