農業レポート
岡やまサラダ菜の早期収穫
2018年岡山サラダ菜の収穫期間短縮
―生産上は大成功だが、販売上・経営上では失敗の巻き―
今年の春野菜は、去年より1週間早く5月下旬かと思っていたが、物によっては相当早まりそうだ。
昨年のfacebookに掲載した苗の鉢上げ時期や、回りの草花の開花時期を見くらべると今年は全て1週間ほど早まっている。
この3月、4月の気温を見ても、最低気温はそれほど変わっていないが、最高気温、平均気温ともに5度以上高い。
結果、ソラマメも6月上旬収穫の予定が相当早まるのではと思える。
収穫期間短縮の顕著な事例が、岡山サラダ菜。
定植時期は、高気温の影響もあり、去年は4月10日であったのが今年は3月27日と10日以上早い。
おかげで出荷も、去年は6月9日に初出荷だったが、今年は4月26日には出せそうだ。
出荷が1カ月以上早まっている。
この理由を分析してみると
①培土に、昨年は山から取って来た土(団粒構造の良質土)のみを使用していたが、今回は、それに加えて、1年半かけて作った良質の草木堆肥を20%混ぜ、培土の水はけが良くなった。そのため苗の根張りがスムースに進んだものと思われる。
②昨年は、定植先の畝ではマルチ掛けしていなかったが、今年はマルチシートを掛け、更にべた掛けシートを上半分にかけ、保温効果を高めさせた。地温も高く保持できたのだろう。
以上二つの好条件が、高気温と重なり、収穫が1月以上早まったと思われる。
4月24日現在
ただ悩みは、野菜の1種類が特に収穫が早まっても、他の野菜たちとそろってくれないとsetでの販売ができないという販売上の悩みがある。
生産管理上の大成功だが、経営上・営業上の失敗ということになる。
このあたりが固定種の自然栽培が難しいところでもある。
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