店長ご挨拶

ナスよ 雄々しく育て

今年は去年より元気だね。


賀茂なす


真黒なす


仙台長なす


早朝の朝露の乾く前、畑に定植した”ナス”です。

近隣農家さんのナスよりは小ぶりでありますが、

当農園のナスとしてはずいぶん立派な葉っぱであります。

茎も葉も生き生きして、勢いを感じます。感謝感謝。元気に育ってね。

比較がないのでわかりづらいかもしれませんが、去年よりも大きくて産毛も柔らか。


2018年年頭所感

新年、明けましておめでとうございます。

昨年は台風による被害が各地でも報じられ、当農園でも台風21号による影響で二棟のハウスがビニールを破られる事態に見回れました。今年は物的人的被害なく、粛々と堅実な躍進を遂げたいと思います。

今年から当農園も新たに農地を借り、生産量の維持拡大を図ってゆきます。まだまだ、メインの畑も安定しているわけではありませんが、六年かけて付き合った甲斐もあり、気候と地質を鑑みながら、自然栽培、環境にやさしい、永続できる農業として、取れる策をこつこつと進めていきたいと思います。

お客様の健康と安心に寄与し、ご理解とご支援を賜りたく、本年もよろしくお願いいたします。

救世主現るか!?

毎年アブラナ科野菜につくダイコンハムシ、当農園では食害害虫の筆頭であります。

手取り捕殺をつづけるなか、一匹で2000個の卵を産み、草葉の陰で越冬し、寿命は2年というなかなかのしぶとさに苦労させられております。

しかし、本日珍しい光景に目を疑ってしまいました。

それは体長23㎜ほどの小さいカメムシです。当農園にはマメにつくカメムシのほか、セリ科につくカメムシなど色も形も様々なカメムシがいるのですが、そのカメムシは、なんと、ダイコンハムシの幼虫に口針を刺しているではないですか!!

いや、たまたま重なってるだけだろう。と軽くつつくと、カメムシが動くと口針の先にいるダイコンハムシの幼虫も引きずられるように動くではありませんか。これは、来たかっ!と思わず声を上げてしまいました。

いままでダイコンハムシはカエルも食べない、クモも素通り、我が物顔で畑を荒らしまくっていましたので、こやつに敵はいないのか。と頭を抱えていたのです。

とうとう自然がバランスを取るように、そのカメムシは現れました。

名前ははっきりわかりませんが、ナミヒメハナカメムシに外観が似ているようにも思えます。

いずれにせよこの個体が増えてくれれば、来年からは少しはダイコンハムシも数が落ち着くかと期待しています。タイリクヒメハナカメムシがアザミウマの生物農薬として利用されるのは聞くのですが、相手はダイコンハムシの幼虫。たまたま襲ったわけじゃないよね。

雨蛙、朝日を臨み雨を待つ。

オクラの葉に鎮座してじっと雨を待っている雨蛙です。

早朝畑に行きますと、だいたいこの鮮やかな緑のカエルは、ナスでもオクラでも、葉っぱの上で、朝露などに肌を湿らせながら、じっとしております。

朝日も昇り切り、暑さの増した昼ごろには、葉の陰でじっとしている雨蛙にシャワーなどで水をやると、ぱぱぱっ、としぶきを口にかきこむ動作をします。実に愛らしく、見ていて涼しくなるものです。

人もカエルも水と涼みが欲しい季節であります。

エアコンや扇風機、ついついあると使いたくなる便利な機械。たまには木陰で暑さをしのぎ、たまに吹くそよ風にほっとするのも、自然を肌で感じる大事なことと思います。

カボチャの花は二つある

かぼちゃはウリ科でもきゅうりと違い雌雄異花で、雌雄の花が別々に咲きます。

そのため、虫が雄花から花粉を雌花へ運ばないと自然には受粉しません。同じタイミングで咲いてくれれば良いのですが、なかなか揃って咲いてはくれません。

花がたくさん咲けば、虫も引かれて来ますが、ちらほらではなかなか思い通りにはなりません。

そこで、人が雄花を取って雌花に花粉をつける人口受粉を行います。

雄花の花粉を取るのは、なるべく開花後がいきがよく、花粉も雌しべもみずみずしいです。

時間が経ち、強い日が差してくると乾いてしまって、雄花、雌花ともに受粉しづらくなります。

早朝から出て受粉を手助けします。

カボチャ雄花

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カボチャ雌花

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鉢上げ

河野農園主・店長河野遼の日記20170424 鉢上げ


ポケット発芽させた種をセルトレーに植え替えてからおよそ20日、漸くポットへ鉢上げです。


今年は育苗の土に半分燻炭を加えたものと、従来のものとを比較をする試みをしております。

燻炭を入れたのは、育苗中、土壌の通気性と排水保水性をバランスよく確保できるようにとの狙いですが、今の所、個体差程度の違いしかなく、なんとも言えぬ状態です。※

ただ、燻炭を混ぜると一ポット辺りの重量は軽くなり、運搬の際に僅かですが楽になります。


(※ これについては、河野豊は異論があります。現在使用している3号ポッドの大きさが、燻炭ありの苗にとっては根張の限界点にすでに達し、燻炭なしの苗が後から追いついて来たとも考えられます。従って、3号ポットではなく4号や5号のより大きなポットに移植して比較する必要があると考えております。何しろ土の中の状態が見えない、抜いてみないと解らないものですから。)


当農園の土は元が田んぼですので、粘土質で粒子が細かく、雨が降って

水を吸うと溶けて引っ付いてしまい、通気性の良い団粒構造を維持し辛いのです。

また、保水性が高く、多雨の綾部の地では逆に根腐れを起こしてしまいます。

(人間が、濡れたシャツを着つづけると風邪をひいて病気になってしまうのと同じです。)


燻炭を加えていない過去の状況では、育苗期間を終えて露地に定植する時に

ポットの土が固まってしまっており、定植後の根張りがよくありませんでした。

それでも頑張って野菜は育ってくれてはおりますが、野菜の苦労が忍びないのと、

生育が悪いため収量も下がってしまいます。

自然栽培は無肥料・無農薬ですから、肥料で生育を補助できません。

野菜にとって伸び伸びと根を伸ばし、土壌中の微生物と共生し、

適度な栄養や水を自ら取れるよう、生育し易い環境を整えてあげることが大事です。


ただ、どこまで手助けできるのか?ここの判別が難しくも重要なところです。

(このあたりは、子育てと同じですね。なんでも親がやってしまえば

子供は自力でのびる意欲を失ってしまいますし、次世代につなごうとする意欲も力もつきません。)


「田んぼの土を畑の土に変えるには七年掛かる。」と先人はおっしゃっていましたが、日本海側の気候、元湿田の田んぼの土を畑にするのは、生半な事ではないと思う今日この頃です。


(畑地化には「客土」と言って、よそから土も持って来るのが一般的です。また最近は強力な微生物資材を使う方法もあるのですが、それではその土地・環境に見合っての「土の再生」ができません。どこまで自然にこだわるかによって難易度は大幅に変わります。私どもは有機肥料・資材も使わずに進めておりますので、一番困難なやり方にチャレンジしております。)


しかし、年月を掛けて「自然と共に歩む」からこそ、その土地に愛着がわき、郷土愛などへとつながって行くのでしょう。

人の寿命よりも自然の流れは長く、一つ一つの草木や生き物たちがそれぞれその時その時の流れに従い、生を全うし、永続する環境を作り上げて行く。

人のように目先のことにあれこれと囚われることもなく、気を揉んで苦を生むこともなく、ただただ端然と生死を続ける姿は我々人間以上に「覚悟」ができていると思います。


これら自然栽培の野菜たちに対して「育ちが遅いなぁ」とか、「もっと実をつけてくれないかなぁ」とか思う人の心よりも、当の野菜たちの生きる姿は、真摯で、うつくしいものだと思います。


(注) ( )内は、河野豊が加筆致しました。

店長ご挨拶

私どもの農園では、木村秋則式自然栽培に学び、無肥料・無農薬での栽培を行っております。


2012
年にここ綾部市七百石町へ移り住み、4年間にわたり土作りに取り組んでまいりました。

当農園の土は、元が水田故に粘土質で、雨が降ればドロドロになり、晴れの日が続くと岩のように硬くなります。

そんな土ではありますが、暗渠を敷いて排水性を確保し、大麦による硬盤層の破壊と団粒化に取り組み、少しずつですが、排水性と団粒性が良くなりつつあります。


先人のお話では、「田んぼの土を畑の土にするには
7年かかる」と言われております。

しかし、「田んぼの土が畑の土に変わると、大変味わい深い作物が育つ。」とも言われております。


当農園の作物は、まだ畑の土になりきらない中で、一生懸命に生きて、育った作物でございます。

どうか、末長くご愛顧賜りまして、自然へと戻ってゆく味の変化をお楽しみ頂ければ、幸いです。


また、自然栽培では、慣行栽培に比べて収穫量が少なくなり、価格は高めになります。

しかし、慣行農法と異なり永続可能であり、生態系への負荷の少ない栽培であります。


私どもといたしましても、多くの方に安全安心な生命力に溢れた農作物を味わって頂きたいと願っております。

そのためには、消費者の方々ともども「足るを知る」生活の推進により、自然への負荷を減らし、一方で、自然栽培の普及推進により生態系の均衡化を進め、害虫の被害も際立つこともなく、自然の営みの中で農作物が取れるようになることが必要です。


私どもの願いを、一日でも早く実現できますよう、今後とも精進いたしますのでご支援ご協力の程お願い申し上げます。

                                敬白

土崩し(水稲用)

土崩し(水稲用) 2017年3月24日

春先のこの時期、2月に切り出した田んぼの土塊を、

苗箱に敷き詰める苗床土へ変えるために、

乾かしながら徐々に切り崩し、最終的に5㎜前後の大きさまで崩します。

これに土3に対して米ぬかと粉砕籾がら、それに山の菌を混ぜて醸した培土を1足して育苗土の出来上がりです。

切り出した当初は20*20*10㎝ほどの土塊、

それを自然乾燥させながら、角スコップや金属へらで切り崩して行き、5~6㎝程の土塊へ、

そして最後に踏み潰し、ふるいに掛けて5㎜前後へと、

長い行程経て、稲作用床土は作られます。

(野菜用の苗土も似た要領です)

苗土は、それぞれ定植先の圃場から取った土を使います。苗土で育った種が、定植先で土質 の違いに戸惑わずに馴染みやすくするためです。

今年はもう一ヶ所田んぼを借りましたので、もう一つの土崩しが残っています。

稲作農家さん全てがこんな作業をしてるかと言うと、そんな農家さんは稀でしょう。慣行農家さんでは苗を作る方も少ないと思います。だいたいは地元のJAさんが一枚あたり二百円程で販売しており、発注しておけば田植え時期に合わせたものを届けてくれます。

勿論、苗箱用の土も売っています。

土の粒径が均一で、肥培管理とpH調整がなされた育苗用の土が一袋幾らといった感じで。

粒子が揃っているのには意味があり、均一な床土により、育苗箱内の生育の均一化を望めます。

とても便利で機能的です。

しかし、自然栽培では、無肥料・無農薬です。

消毒済み肥料入りの市販の土は使いません(自家製培土は入ってますが)

同様の資材で作られたJAさんの苗も使いません。

種子消毒も温湯と泥水消毒のみで、薬剤は使いません。なによりベースを各田んぼの土で...。となると、省力化・大規模化が望まれる慣行農家さんでは物理的に無理があるというものです。土を取るだけでも一苦労ですが、乾かして広げる場所は相当なものになります。

取る土の量は、望む苗の大きさや植え付ける間隔にもよりますが、一反あたり1228枚前後の苗箱が必要で、それに合わせて土を取り、仕込みをします。

土を取る時期も、早めに取っておけば良いというわけではなく、寒い冬、活発に動いていた土壌微生物が冬ごもりをしているうちに、その層を選んで取ってくるというもので、うちでは大体2月前後の範囲で取ります。

なお表土の2cm程は雑草の種やワラなどがありますので取りません。完璧にとは行きませんが、少しでも育苗中に稲以外のものが生えないようにするのと未熟な有機物を入れない為です。

播種後の育苗も温度管理や潅水のタイミングなど、気を使いますが、苗土を作ると言うだけでも大変な時間と労力を要するものです。しかし、これにより思入れも一段と深いものになります。

春植えざれば秋実らず。また一年の作付けが始まります。

写真は2月の土取りの様子

水田土取り2017

3月の乾燥させた土崩し後

3月の土崩し後

2017年3月13日 ポケット発芽

3月に入り、今年の夏野菜の播種がスタートしました。

シシトウ、ピーマン、トウガラシ、少し日を置いてナス、トマトと、お腹に巻いて温めます。

""と言っても、先に出るのは""なんです。

普段は土の中ですから見えませんが、種は根を出して養水分の確保をしてから地上に芽を出すのです。

ポケット発芽は、多種少量栽培には最適な播種方法です。

熱源は人肌ですので、温度管理に電気もガスもいりません、

身につけいるので根が出たかどうかをすぐに確認できます。

発芽率が一目でわかります。

ただ、うちの場合は、品種数も多く、タツノオトシゴ状態ですので、野良仕事をするとき注意してやらないとうっかり押しつぶしかけて、ひやりとすることもあります。

頑張って根を出した種は、順次セルトレイに植え付けて、本当の意味で発""を待ちます。

頑張れ~!\(^o^)

ポケット発芽

写真は、自家採種したポンテローザトマトの例です。

2017年 新年の抱負

 拝啓 今年も宜しくお願い申し上げます。

今年は例年になく雪が多く、3年前に50cmでびっくりしたのですが、それを上回る80cmとなり、毎日雪かきに追われております。

地元の古老にお聞きいたしましても、最近にない事象だそうです。昔、彼の子供のころ、ほぼ70年前にはこの程度の降雪は良くあったそうです。近くのお宮様の坂を、竹を割ってスキーをして遊んだそうです。

温暖化が進むということは、寒暖の振れが大きくなることのようで、暑い日はより暑く、寒い日はより寒くなるのではと感じております。

最近、「2035年の世界」という本を読み、そこに温暖化は寒冷化と平行して進むとありました。まさにその通りのようで、露地で人的管理に軸足を置く慣行栽培方式は、ますます成果が出しづらくなるように思います。

地方の山・川・野を守り次世代につないでゆく力のある小規模独立自営農家(いわゆる「百姓」)を維持・確保して行くには、自然栽培で、固定種の種を自家採種し、その地域固有の気候変化に植物独自の力でその変化に対応してもらう方式が不可欠と考えております。

世間一般には、この環境変化に対応するためになお一層「工業化&大規模化&外国人安価労働者の活用による集約化」が進められ、全ての環境を人的に管理・完結させて行こうとすることでしょう。ただそうすればするほど、農薬・肥料が多用され、エネルギーコストも増大し、野菜のコストも上昇します。結果として、今も野菜離れが進んでいる日本のマーケットで更に苦戦することになり、また安全性の面から世界のマーケットではGAP認証ではじき出されてしまうことになり、企業は採算割れから低賃金化に拍車をかけ、不満を持った外国人労働者に地方の治安が乱れます。一方、消費者にとっては、安全・安心・健康が奪われ、おいしさもますます失われて行きます。最終的には、日本の農産物は世界的に価格競争力を失い、企業は農業生産から撤退・農地放棄、日本の食糧政策は破たん、不健康な国民と荒れた農地が残り、食糧危機に日本国民があえぐことになります。

 また、自然・地球とのGAPも拡大します。結果として人間の体内生態系が毀損され、新たな病気が発生、社会全体としてのバランスも脆弱化・崩壊して行きます。

最終的には、人間社会の破綻を促進していくのではないかと、一百姓ながら憂慮致しております。

こういう中で、微力ではありますが、今年も心新たに、

「自然環境とのバランスを取ることこそが、人間の生体バランスを整える基本であり、人間社会の維持・発展の基盤である」と信じ、

1000年続くお客様とともに、1000年続く農家を数多く作ることが、ひいては1000年続く日本国・日本民族の礎となる」との思いから

自然栽培に家族総出で取り組んで参ります。

本年も引き続きのご支援のほどお願い申し上げます。

苗用の土作り

河野農園では、お野菜もお米も苗作りから始まります。

種を播く土も無農薬・無肥料のそれぞれの畑や田の土を使います。

粘土質の土塊をこぶし大まで崩して乾かし

何回も木槌で砕いてふるいながら「土」を取って行きます。

お野菜用の畑の土は5mm以下、お米用の田の土は3mm以下までふるいます。

土埃がひどいので防塵マスクを着用します。

こうして作った土に,培土やくん炭を混ぜた土に種を播くのです。


 

足かけ3年の基盤整備工事

 

2017年から新規に農地を借り入れしましたが、

 

残念ながら湿田で排水性も湛水性も乏しい状態のモノでした。

 

大型機械を入れても緩くて収穫を放棄するような田んぼで、私どもの持つ小さいトラクターを入れますと、泥にはまって出られなくなってしまう様な地盤の緩い土地でした。

 

給排水の配管位置がわからない。

 

あるいは機能していない。

 

法面が崩落している、漏水が著しい。

 

地面の傾斜が偏っているなど等の問題から、すぐに作付けできるような土地ではありませんでした。

 

そのため、夏場の晴れ間などを使い、こつこつと排水管の再敷設、

 

外溝の掘削、崩落法面の補修などをして、ようやく湿田を畑の圃場として利用できる形に整えました。

 

 

 

はじめはバックホーを入れるのもお腹をすってアームで移動しなければ動けないような場所でしたが、

 

少しずつ排水性を良くしながら、

 

時間と労力をかけて利用できるように改善しました。

 

 

 

中山間部の農地は大体みな同じような状態ではないでしょうか。

 

大規模な圃場整備をしてから当地では40年が経過し、

 

大規模化、機械化などの取り組みなどがあったそうですが、

 

大きい田んぼでもせいぜい23反で、のり面が高く、平野部で見られる畔を乗り越えての

 

圃場の移動などが無理な場所が多いため、農機の移動も、畦畔の草刈りの労力も平地とは全く違います。

 

そんな山間部ですが、

 

地道にコツコツと取り組んでおります。

BEFORE

工事前

 AFTER

工事後

種取り用ハウスの完成

 

18年末から新規圃場の基盤工事と並行して進めていたのが種採りハウスの建設です。

 

山が近く、周辺からの受粉の可能性も少ない場所ではあるものの、水はけの悪い死地を改良しての建設です。

 

もともと地下水位が高い場所でしたが、畝を高く盛ることで野菜が問題なく育つことは確認できていましたので、土台を作りその上に土を盛り、畝を立ててからの、建設基準の作成。

 建設開始

基盤工事に注力していたため、19年から骨格の建設をはじめました。アーチパイプを配置し、背骨となる直管を5本固定しましたが、やはり地盤が緩いため、場所により水引線より5cm沈むという状態に。

 骨格

アーチの穴に小石など詰め込んで固定してはいましたが、建設を進めて鉄管の骨がそれぞれ組み合わさると重さもそれなりになります。勝手に沈みます。

 

ということで丸太を切って下鉄管と地面の間にかませてジャッキアップ。これで下がりすぎることはなくなりました。一通りの骨組みを組むのは終えて、19年の秋に聖護院蕪の種を撒き、骨組みだけのハウス内で栽培開始です。

 聖護院蕪

20年の1月に入り妻面の建設も終えて、本格的にビニールや防虫ネットの展張となるのですが、綾部では3月に岸焼という川岸や農道・畔などの冬の枯れ草を焼き払う行事があります。

 

山が近いので結構な法面があり、毎年焼くのですが、ビニールハウスにとっては火の粉が飛んで触れると穴の原因になります。今年は雨のため中止になりましたが、当日の天気によるので、中止か岸焼が終わるまでビニールは張れませんでした。そうこうしているうちに無事に育った聖護院蕪は花芽を伸ばし始めます。あまり大きいとは言えませんが霜にも虫にも負けなかった、形の良いものを残して間引き、選抜をします。

 

1月には防虫ネットを張り、岸焼中止後に天井ビニールを張り、急ピッチでハウス外観を建設。無事開花までには扉もついて建設が終わりました。今は開花してくる菜花にひたすら受粉作業をしています。

完成 

今年から夏野菜の一部も植え付けをし、交雑の心配が低いものを種採りしていく予定です。

 

  



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店長ご挨拶

綾部市に移り住んではや6年、木村秋則式自然栽培に学び、無肥料・無農薬での栽培を行っております。
4年間土作りに取組み、まだまだ田んぼの土ですが、そんな中で頑張って根を張り、一生懸命育ったお野菜をご提供しております。
永続可能で環境負荷の低い自然栽培で育った、自然の深い味わいと、変化をお楽しみ頂ければ、幸いです。
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