セミナー報告
2018年2月木村秋則自然栽培特別講演会報告
2月18日木村秋則先生セミナーにおいて自然栽培野菜生産者としてパネラーをさせて頂きました。
まだまだ新規就農7年目の若輩ものですが、これからも家族みんなで頑張っていきたいと思っておりますので、ご支援の程お願い申し上げます。
先生には、事前に機会を頂き、農業再生につきまして、私ども日本海側中山間部の農業の現状を詳しくご報告させて頂き、併せて施策について持論をご紹介させて頂きました。
先生も日本各地を回っておられますので、現状を良くご存じです。
これから日本の農業が、世界に伍して生き残って行くには、高付加価値の自然栽培を進めて行かなくてはならないとの確信をもっておられます。
ただ、そのためには自然栽培のお米や野菜をご購入いただく消費者の方々を増やしていく必要がございます。
現在、日本はJAS有機の始まった2000年から既に17年を経過致しましたが、普及率は0.2%です。その他の認証未取得を入れても0.4%と言われております。一方、有機先進国のヨーロッパでは、スイスなど7%に達している国が多く、ドイツですら4.4%です。
一方、GMO推進大国の米国でも、有機栽培の比率は既に5%で、現在年率10%で伸びています。
日本では、医療費や介護費ばかりが増大する中、私どもは何とか「食による本来の健康」を取り戻したいと願っております。
そのためには、消費者の方々の意識改革が重要で、安全・安心・健康的なお米や野菜はどのようなものか?
本物を見分ける力が必要です。
それをお知らせしなければとの思いで先生は基調講演をなさいました。
牛の糞のお話もその一環です。本来の刈草を食べておれば、糞も臭くならず、その上に寝ている牛たちも病気にならないのです。
私どもは、それを受けて各セクションで自己紹介をしながら各自の取り組みをお話させて頂きました。
野菜は夏野菜18種類。すべての種をF1ではなく固定種を使用、自家採種を進めております。
これは、①農業は生命産業であり、いのちの絆をつなげていくことが必要で、生命力ある物、
旬のものをお届けしたいということと
②種にその土、気候風土を覚えてもらい最適解を出し続ける中で河野農園オリジナル
世界でonly oneの野菜になってもらおうとの思いからです。
私は「1000年続く農業で、1000年続くお客様をお支えしたい」と申し上げました。
それは、いくら自然栽培で永続する農業を目指しても、そのお野菜やお米をお届けするお客様に長く続いて頂かないと意味のない虚しいものになってしまいます。
お客様のご家族が皆健康で、ご子孫が末永く社会的使命をもって生き続いて頂かないと、私どもも続くことができないからです。
昨年春の私の主催するセミナーでは、お客様の奥様方を対象に食育のお話をさせて頂きました。
今年は、私ども河野農園では、10月11日18時半から、東京有楽町の帝劇ビル地下2階東京六甲クラブにおいて、第4回東京自然栽培セミナー 行います。
そこでは、食育を超えて、家庭・家族の再生についてお話をさせて頂きます。
テーマ「自然栽培による農業再生から家族の再生へ」
今一度、「いのちをつなぐ」という、人間以外のすべての生命体が守る基本原理をお話ししたいと思っております。
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